京都で看板を設置する際のおすすめデザインについて

京都 看板

日本を代表する古都として世界にも名高い京都は、1956年から屋外広告物にまつわる条例を制定し、都市をあげて景観の保護に努めていることでも有名です。その結果、全国展開のチェーン店や有名店、コンビニエンスストアまでもがこの街では独特の色合いを広告物に使用することになり、ここでしか見られないロゴの色使いや店舗の外装が、それぞれのお店のファンの興味を集め「一度は見てみたい」という客層を獲得するという副産物を生むことになりました。そんな特別な街に屋外広告を設置するのなら、やはり周囲との調和を意識しないわけにはいきません。本来なら「目立つ」ことが最重要課題となるはずの広告を、景観に合わせて作成するためにおすすめのデザインについて考えていきましょう。

日本の伝統色を使用する定番の和モダン

京都では、大手チェーンや有名店、コンビニエンスストアに至るまで、全てが企業ロゴやイメージカラーを抑えて看板を掲げています。それというのも、寺社仏閣や歴史的建造物の多い古都のイメージや景観をなるべく損なわないように配慮する条例のためですが、個人店舗の場合もこれは同じで、やはり原色などの派手な色合いの看板は設置の許可が下りません。そうなると、やはり日本の伝統文化に即した色合いのデザインを採用するのが無難と言えるでしょう。幸い、日本的な文化を好む海外の文化人の間では、日本の伝統色は「ジャポニズム」と称され、好まれる傾向があります。ロゴやデザインはこれらの色合いに現代的な持ち味を加えた和モダンや、純和風などがまず間違いのないデザインと言えるのではないでしょうか。

素材で【わび・さび】を表現する美意識を追求した看板

海外で称賛される日本の美意識のひとつに【わび・さび】という概念があります。これは漢字ですと【侘・寂】と書き、大まかにいうと質素であることや閑寂の中に美しさや楽しみを見出す思想で、日本の歴史的建造物や骨董、伝統文化の中にもこの思想の片鱗を数多く垣間見ることができます。派手さや贅沢とは程遠いこの美意識を表現するなら、京都ほど相応しい街もないでしょう。簡単に身につく表現ではないものの、看板の素材に自然物である木や石などを使用することで、それを追求する意識は表すことができます。また、フォントにも日本古来の筆文字や、自然物を使ったフリーハンドを採用すれば、世界にふたつとない日本の概念を体現することができそうです。周囲の景観を十分に観察し、決してそれを損なわない、それでいて埋没してしまわない理想のデザインを作り出しましょう。